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粗大ゴミのあたたかいサービス

デボジット制度のしくみ姫島村の飲料販売店は47店舗、自動販売機は54台、このすべてをデポジット・システムに組み入れ、 500ミリリットル以下の缶飲料が対象になっています。
缶飲料には、小売唐段階で、識別シールを貼付し、預り金として10円を上乗せして販売します。 村民(消費者)が識別シールを貼付した空き缶を小売店に持参すると、預り金10円が返却され、小売店はその空き缶を保管し、 村が毎週2回のごみ収集時に空き缶の数量を確認した上で回収し、村清掃センターでアルミ缶とスチール缶に選別し、プレスして資源回収業者に売却します。
回収した空き缶の数量は、村商工会、小売店に報告することにしています。 識別シールは村が製作し、シールの販売、精算事務は姫島商工会に委託しています。
このシールは9円で小売自に販売し、回収したシール付き空き缶を11円で買い取ることになっており、差額の2円は販売手数料l円、回収手数料l円と小売店の手間に対して配慮し、 村民(消費者)に対しても、購入した広以外のどの店でも預り金の返却を受けられるよう配慮しています。 村では、デポジット事業実施予算としてシールの製作費、商工会に対する委託料、販売・回収手数料、運営協議会の開催経費、 看板やシンボルタワーの設置、自動販売機に貼る広報シールなどとして年間200万円を計上して、デポジット事業の周知に努めています。
デポジッ卜事業の効果事業開始当時、懸念されていた缶飲料の売り上げの減少や、青少年が10円欲しさにごみ箱をあきるなどの行動は発生しませんでした。 小売屈の煩わしさは多少あるものの、環境美化と資源の再利用にもっとも有効であるという村民の理解が得られたことによって、 村民に「空き缶は捨てる物ではない」という意識が定着し、他のごみに関しても「ポイ捨て」が減少しています。
島を訪れる観光客にもデポジット事業に対する理解が得られ、98年度では、販売本数約43万4000本、回収率89%でした。 84年の事業開始以来この効率を毎年キープしています。
村内には「空き缶」や「ごみ」の散乱がほとんど見られなくなりました。 姫島村でのデポジット事業の成功の要因は、離島という地理的条件、小売店をはじめとするデポジット事業関係者の全面的な協力が得られたこと、 そして「空き缶の散乱をなくし、村内を美しくしよう」という村民の熱意と協力によるものです。
今後とも、デポジット事業を中心にして、よりいっそう村内の環境美化に努め、美しい村づくりを進めていきます。 熱海市の離島・初島では、1998年11月5日から、飲料缶の小売価格に10円の預り金を上乗せして販売するデポジット制度を導入しました。

きっかけとなったのは、1997年9月の熱海市青空議会でした。 この会議で「環境宣言」(環境にやさしい都市宣言)がおこなわれたのですが、八丈島や大分県の姫島村の試みに触発されたM市議が、 「市内の適当と思われる一部地域に関係住民の理解と協力を得て、デポジットを実施したらどうか」と、熱海市でのローカルデポジット導入を提言しました。
川口熱海市長は、この提言を前向きに検討することを約束し、市環境課が検討を重ね、離島という地理的条件を備えた初島での導入が決定されたのです。 この制度の導入にあたり、1998年度の熱海市の実施予算は530万円。
その内訳は、空き缶回収機の購入費用が510万円、ポスターなどの宣伝費が20万円で、静岡県も理解を示し、210万円の補助金を出しました。 「拾えば得」のシステムを導入したのは初島です。 初島はおよそ周囲4キロ、島民280人。
人情と神話が息づく観光の島です。 熱海港で乗船し、ユリカモメに見送られ揺られること23分。
初島港の桟橋を上がると、33軒の民宿と21軒の食堂からなる島の表玄関があります。 海辺に並ぶ食堂街では、とれたての伊勢エピやアワビ、サザエなどで造る磯料理や名物のところてんが食べられます。
あたりには、暖流・黒潮の影響で亜熱帯植物が繁り、南国ムードも漂っています。 初島のデポジットが他所のデポジットと異なるのは、缶にデポジットの対象であることを認識するためのシール(識別シール)を貼らなかった点です。
貼らなかった理由は、シール代に3〜4円かかってしまう上、シール貼りの手間賃もパカにならないという経済的な理由と、 この制度導入の目的が「空き缶のポイ捨て防止と再資源化等の促進をとおし、きれいなまちづくり」 をおこなうことにあったからです。 シールで区別することによって、シール付きの空き缶だけが集められ、貼られていない空き缶が放置されるならば、この目的が達成されなくなることを、島の人びとは懸念しました。
デポジットの対象となる缶は、島内の自動販売機、および売応などで販売される飲料缶です。 島内には、H前首相とフジモリペル一大統領の会談がおこなわれたリゾートホテル・初島クラブがありますが、ホテル内や初島クラブ関連の施設、 たとえばテニスコートやフイツシャリーナで販売される飲料缶は対象外です。
また、民宿や食堂街で売られている缶もおなじく対象外とされました。 これらの場所には島外から大量の缶が持ち込まれるので、その処理費まで負担することはできないとの判断からです。
対象外とはいっても、識別シールが貼られているわけではないので、もしこれらの所で購入した観光客が缶を回収機に入れたとしても区別できず、10円が返金されてしまいます。 デポジットシステムの円滑な運用には、観光客の良心と協力が必要なのです。
しかし、もし観光客がポイ捨てされていた缶を拾って回収機に入れるとしたら、その缶が対象外の缶であったとしても歓迎します。 まちがきれいになるからです。

まさに、「拾えば得」のシステムです。 回収機は、観光客の目につきやすい港やダイビングセンター、バケーションランド、漁協スーパーの計4カ所に設置されています。
この回収機に缶を投入すると、10円が出てきます。 そして、回収機内では缶が自動的にプレスされ、アルミ缶と鉄缶に選別されます。
回収機の空き缶収容能力はそれぞれ200缶ずつ。 回収された缶は一時島内に保官され、やがて回収機以外で集められた缶と一緒にチャーター船で、熱海市まで運ばれ、処理業者に売却されます。
運搬費がかかり、売却益が出ないのが現状です。 デポジットの対象外の缶を入れるための空き缶入れが、回収機のすぐ近くに設置されています。
初めの頃は、島の子どもたちがおもしろがって空き缶入れから拾った空き缶を回収機に入れるということもあったようですが、 今では島民が回収機を利用することは少ないと言われています。 顔見知りばかりの狭い島で、痛くない腹をさぐられてはかなわないということでしょうか。
まだ、夏の観光シーズンを経験していないので、この先システムがどのように変化していくかはわかりませんが、島民の願いであった空き缶の散乱は減少したそうですから、 「きれいなまちづくり事業」の一環としてのローカルデポジットは、ほぼ成功したといえるでしょう。 円滑な運営のため協議会を設置初島区では、システムを円滑に運営していくため、「初島デポジット・システム運営協議会」を設置しました。

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